【サスペンス】

2013年3月15日 (金)

『十二人の怒れる男』異様なほどの共有感にあなたは13人目の陪審員となる。

12angrymen00 原題も同じ『12 ANGRY MEN』。なんともいかめしい、時代めいたタイトル、どこか小むつかしそうな雰囲気、白黒映画、そして40代以下では見た事も聞いた事もない俳優ばかり。
 それだけでスルーされてしまうくらいに、古くなった1957年のアメリカ作品です。

 今更ながら名作中の名作で、三谷幸喜氏もオマージュ作を作ったほど大好きらしいので、タイトルくらいはご存じの方も多いでしょう。
 事実、脚本のしっかりした映画がお好きな方ほど、一度ご覧になれば夢中になって、どっぷり浸ってしまえるのがこの作品なんですね。

 年に数回のペースでNHK-BSの映画劇場で放映される作品なんですが、先の理由と、たいてい昼間の放映という事もあり、やはりスルーされてる事が多いようで。
 でもBSの受信料を払っておられるなら、観たことないのはもったいない。なのでこの機にご紹介させてくださいね。ええ、もちろん魅力と見どころのツボばっかりをご紹介。

 お話的にはネタバレなしですからご安心くださいね…。
 

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2012年4月19日 (木)

『死刑台のエレベーター』思惑のズレが人生の歯車を狂わてゆく

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 はい、みなさんこんばんわ。
 もう古い映画になりました。でも今も昔も変わらんのが、どっろどろの関係になった“男と女”の末路。しかもそれにキワキワの犯罪が絡んで、おまけに運命の悪戯が手を出すとこんなことになっていく…というのを、やんわりと真綿で首を絞めるような息詰まり方で描いた作品です。

 どうです、じれったいですか?いえいえ、見終わった後にあなた、絶対ため息つきますよ。
 さあ、じんわりと、でもネタバレすることなく解説しましょうねえ。
 

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2010年4月23日 (金)

本当のスリラーの醍醐味『ヒッチコック』BS-hiで大特集。

Hitchcockshver「みなさぁん、こんぶゎんぅわ。」
 ダークスーツによく太った身体を包んだ、鼻の高い禿げ頭のおっさんがアオリ気味なカメラ目線でおもむろに語り始めると、『ヒッチコック劇場』という世にも恐ろしい劇場の幕開けです。
 ヒッチコックと言えば、一度聴いたら絶対忘れられなくなる吹き替えの声は熊倉一雄さん。声優なんて単語どころか、まだテレビが珍しかった黎明期からずっと活躍しておられる御大、今もお元気で嬉しい限りです。

 しかも『ヒッチコック劇場』というテレビシリーズはね、超一流の映画監督が総監修、自らも何本か監督し、さらに全話のオープニングとクロージングのMCまでやったという贅沢なシリーズでした。
……まあしかし、ヒッチコックと言えば自作にサイン代わりと称してカメオ出演する元祖の“出たがり屋”なので、きっとほんまに楽しんでおられたんでしょうね。

 さあその彼の作品が一挙7本、2010年5月にBSハイビジョン・シネマに登場しました。
 えっ、あなた、見逃したんですか!? それは残念、どれも何度観ても面白い作品ですが、初めてご覧になるなら数倍、びっくりしますよ。ぜひ次のチャンスは逃さずに。こわいですよ。おもしろいですよぉ〜。ということで、たくさんあるから今回はざっくりと見どころをご紹介。
 

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2009年4月23日 (木)

『おしゃれ泥棒』必見!何度観ても楽しめる小粋な傑作コメディ。

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 はい、みなさん今晩わ。
 先日NHK-BSで放映されたこの作品、ご覧になられました?あら。見逃したんですか。
 それはもったいないことをしましたね。でも大丈夫。さいわいこの作品なら今でもレンタルとかあったと思いますから、なんとしてもご覧なさいね。
 もっとも私くらいから上の年齢の人には説明不要なのでこの記事はスルーして戴いて結構ですよ…え、あなた、ご存じないんですか!? そのお歳で!?……あら、失礼。それならこの記事をちゃんと読んで、ちゃんとご覧にならないと映画ファンを名乗るのは恥ずかしいですよ~。
 もちろん、この作品の魅力を子々孫々まで伝えましょうね。
 上の写真はいろんな国で公開された時のポスター。もちろん左端が日本のものですが、作中での彼女よりも実年齢っぽい写真になっててちょっと雰囲気が違うんですよね。
 

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2009年1月 4日 (日)

『007/慰めの報酬』哀愁のボンド、Dクレイグが魅せる!

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 スピード、スピード!! アクション、アクション、アクション!!
 とにかく速い、早い、速い。十年前のボンド映画なら一本で二~三本分の濃い内容です。あんまり目まぐるしくておぢさんはついてゆけません───が、見事で素晴らしい作品です。
 ネタバレしないのがモットーの当ブログ、前作のこともあるので迂闊なことを書けないのが難しい所ですが。

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2008年5月25日 (日)

『暗くなるまで待って』萌える密室サスペンス!!

kurakunalumade5.jpg はい、みなさんこんばんわ。
 もう何度も観てますが、トシ食ってあらためて観ると発見することも多いですね。
 まずこのタイトル、『暗くなるまで待って』。原題が『Wait Until Dark』なのでいえば直訳なんですが、実になまめかしくて艶のあるタイトルではありませんか。ガキの時は全然なんとも思いませんでしたが…え?あなた、今もなんとも思わない?

 まあ、カマトトさんですか?「私はまだ子供だ」…なんて言わせませんよ。
 

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2008年3月20日 (木)

『フィクサー』男の演技が光る!ラストシーンのクルーニーに注目!!

michaelclayton_01.jpg はい、新作のご紹介ですよ。
 またまたジョージ・クルーニーがスティーブン・ソダーバーグと組みましたね。といってもソダーバーグ、今回は制作総指揮で監督・脚本はトニー・ギルロイという人。
 だから、今回はひと味違いますよ。ここ数回やってた『オーシャンズ』シリーズの真逆を行くような本格的社会劇に挑戦しました。
 原題が『マイケル・クレイトン』。どっかの作家みたいな名前ですが、これジョージ・クルーニーが演じている主人公の名前なんですね。

 最初がちょっと回りくどいので、地味めでも俳優の演技や映画そのものをじーっくり楽しみたい方向け。
 でも、ほんとに映画好きならラストで絶対唸らせるもがあります。そしてジョージ・クルーニー今年で47歳。まあ。私と同い年。
 そんなわけで、同年代の男性にこそぜひ観てほしい、実に味わい深い作品です。

 さあ、ネタバレしないよう気をつけながら、もう少しお話ししましょうね。
 

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2008年1月26日 (土)

『アメリカン・ギャングスター』ほんとうに悪いのは誰だ。

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 はい、みなさんこんばんわ。  今回は、ラッセル・クロウ、デンゼル・ワシントンという脂の乗ったふたりの役者の良さをたっぷり味わえる作品をご紹介しましょうね。『アメリカン・ギャングスター』です。  しかも監督はリドリー・スコット。おもしろくないワケがないじゃないですか。  え、だったら放っといても観るからオマエは黙ってひっこんでろ?

 そんなこと言わないで。私にもこの映画のお話させてくださいよ。
 いつものお約束どうり、けっしてネタバレなんてしてませんから。
 

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2008年1月14日 (月)

『スウィーニー・トッド』血の罪は、血でないとあがなえないのか。

sweenytodd_01.jpg はい、みなさんこんばんわ。もう、ジョニー・デップとティム・バートンという名前が連なっただけで、なんででしょうね、良い意味でも悪い意味でもワクワクさせられてしまいますね。
 この二人が寄ってたかって何かこしらえていると聞くと、ちょうど悪たれ小僧が面白そうなことだけど、すごく悪いことをたくらんでいるみたいな気がします。
 で、それを見ているコッチまでそれに荷担しているかのような、観て見ぬふりしているだけでも悪いことのような、あのドキドキ感。
 そう、この二人が作り上げる映画の世界はどれもこれも、なにかしら見てはいけないコワイもの、危ない毒が含まれているからなんでしょうね。

 さて、今回のはどんな毒が入っているんでしょうね。
 あ、大丈夫ですよ。最後まで読んでいただいても、いつものように予告編以上のネタバレはしてませんからね。むしろ、ここは観ておいてくださいね、ということを書いてますからご安心を。
 

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2007年4月30日 (月)

『情婦』ディートリッヒの大女優伝説を改めて確認

jyoufu01.jpg

 はい、みなさん今晩わ。
 さあ、この作品はすごい。敬愛するビリー・ワイルダー監督、そしてあの伝説の大女優、マレーネ・ディートリッヒ主演の『情婦』。これは観ておいて絶対損をしませんよ。
 えっ、あなた、この作品をご存じない。
 待った待った、浮気の話とかエロエロな映画じゃありませんよ!?
 いや、無理もありませんね、だって私でさえ生まれる前の古い古い作品なんですから。

 でもご存じない方はもちろん、ご存じの方にも今一度この素晴らしい作品を楽しんでいただきたい。
 さて、この作品の面白さというのはですね………
 

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