【戦争】

2014年12月 2日 (火)

『FURY』憤怒、というタイトルがすべての答。

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 久々に新作映画を拝見しました。『FURY(フューリー)』。オールドファンには78年ブライアン・デ・パルマの作品が思い出されますが、今回は新進気鋭のデビッド・エアー監督による戦争映画。
 とにかく、とにかく驚きました。こんな見事で緻密な演出方法はみたことがありません。

 ものすごいアクションの中に、深い深い含みが籠められた作品なんですが、お話そのものはあまりにシンプルなので、今回はネタバレせずに見どころを解説するのがなかなか難しい。
 でも、いつものように見どころのお話をさせていただきますね。
  

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2012年10月13日 (土)

『宇宙戦艦ヤマト2199』その旧作補正と挑戦〜私のように続編を拒み続けた人に〜

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 やっと、やっと出逢えました。

『違う、これは今までの上っ面ばかり真似た名ばかりのヤマトとは違う!この、このヤマトこそ38年間待ってた本物の、真のヤマトの魂を受け継いだリメイクだ』そう直感しましたね。

 そう確信したシーンは、どうという事のないワンカットでした…。
 

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2011年7月22日 (金)

『父と暮らせば』戦争の傷痕から学ぶべき事。

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 はい、みなさんこんばんわ。
 昨年2010年4月9日の井上ひさし氏に次いで、先日2011年7月19日に主演の原田芳雄氏も鬼籍に入られました。残念ですね。年を経るほどにまさに“いぶし銀”の味わいを深めておられただけに。

 そして今年2011年は、広島原爆投下の次の日、8月7日にこの作品がBSシネマにて放映されます。

 少しでも多くの方にご覧いただきたい作品ですので、古い記事ですがまたぞろほじくり出してまいりましたよ。

 さて。

 あなたは広島の原爆ドームの存在をご存知ですね。では、実際にご覧になったことはおありでしょうか。

 もう10年以上まえになりますが、筆者がはじめて実際に原爆ドームを見たとき、その色にぎょっとしました。

 テレビや写真で見るそれは、鉄骨がむき出しになった廃墟、草むしてはいるけれども全体に古びたコンクリートならではの、灰色モノトーンの壊れたビルディングです。

 しかし実際に原爆ドームの足元に立って見上げたとき受けた印象は全然違っていました。

 「えっ。この赤い色はなんや!? なんでこんなに赤いんや。」

 抜けるような初夏の青空をバックにしてそびえ立っていたにもかかわらず、筆者の眼に映ったコンクリートの廃墟はモノトーンなどではなく、まるで全体ににじみ出すように赤っぽい色に感じたのです。

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2010年4月28日 (水)

『ガンダムUC(ユニコーン)』SF映画ファンを自称するならご覧なさい。

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 ちょっと待って、そこのあなた。アニメの話は興味ないわ…と思てませんか。ハリウッド製のアニメは観るのに?あんなもん比較になりませんよ。日本のアニメの本当の凄さを知らんでしょう。オトナの鑑賞眼を自負するなら、これを観なさい。絶対もっともっと、日本のアニメを観たいとレンタル屋で探すようになる。

 私は映画好きな人ほど、今の日本のアニメを観て欲しい。知って欲しい。
 あなたたちは、それがどれほど素晴らしい作品なのかを見て取るチカラがある人たちだから。

 だから、今回は内容には言及しません。観る目があるなら冒頭だけでその物凄いスケール感が伝わるはず。そしてグイグイとこれから起こる、とてつもない物語にたちまち引き込まれてゆくでしょう。
 

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2009年4月20日 (月)

『誇り高き戦場』知って欲しいのはラルフ・ネルソン監督。

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 はい、みなさん今晩わ。
 来る4月28日にNHK BS衛星映画劇場で『誇り高き戦場』という、古い映画が放映されます。
 昨年亡くなったチャールトン・ヘストン主演の戦場アナザーストーリーもの。
 超大作に数多く出演した彼の経歴から言えば“その他”にあたる作品になり、感激するほど面白い作品とかではないのですが、いろんな意味でなかなか興味深い作品の上に、もうレンタルやDVDなどでもお目にかかれない旧作のひとつなので数のウチとしてご覧になるのもよろしいかと。

 でも実はこの作品そのものよりも、これを機に監督のラルフ・ネルソン作品に注目していただきたいのです。

 古すぎて筆者もカットだらけでボロボロのビデオ録画しかないので内容の画像はありませんが、ネタバレだけはしない程度にしっかり見どころなどをご紹介しておきますね。

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2008年8月 7日 (木)

戦争と人を考える:3『M★A★S★H マッシュ』一見ブラックコメディ、しかし根底に流れるものは痛烈な戦争批判。

img20080222.jpg すごいデザインのポスターでしょ?『M★A★S★H』、これ文字の間に★印がついてますけど、マッシュって読むんです。さてマッシュって何でしょうね。
 1970年の公開当時、マッシュといえばその頃ようやくテレビなんかで知られだしたマッシュポテトくらいだったんですが、私らはまだ小学生でしたので尚更意味が解らない。

 はい、これ略語なんです。Mobil Army Surgical Hospital、米陸軍移動野戦病院のこと。つまり戦場の近くにあって、戦場で傷ついた人が次から次へ運び込まれるのを救うための、にわか作りの病院のことですね。
 そう、言ってみればあの十何年も続いている人気海外ドラマの『ER』の元祖なんです。
 だけどこの映画はあんなふうに人の生き死にを扱うヒューマンドラマな映画かな、と思って観たらあなた、腰抜かしますよ。いや、怒って席を立つかも知れませんね。あまりにもふざけて見えるから。
 でもエンドロールが出るころには絶対あなた、「ああ、いい映画だったなあ」ってニンマリ笑ってらっしゃいますよ。

 さあ、熱く熱く紹介させてくださいね。
 

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2007年10月24日 (水)

『フライボーイズ(Flyboys)』何かを求めて異国の空に戦いを挑んだ若者たちの未来は…?

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 はい、ついに、ついに『フライボーイズ』日本公開です!以前アメリカでの公開直後に期待作として記事にしたのはなんと2006年8月のこと。まあまあ、1年2ヶ月、たんと待ちましたね。でもこれくらいならヨシとしましょう。
 あいにく日本語翻訳付の公開版試写には行けそうにないので、アメリカで発売されているオリジナルを気合いだけで無理矢理観ましたから、台詞とかの深読みまではできていませんが、ヒコーキ映画好きならではの視点でのお話はできるかなと思います。

 さあさあ、どんな仕上がりになったでしょうね!
 

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2007年5月19日 (土)

『U・ボート』戦争映画で伝えられること、伝えねばならないこと。

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 はい、みなさんお久しぶりです。
 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』など、ここしばらく太平洋戦争を取り上げた映画が公開されていますね。
 『プライベート・ライアン』や先日公開された『俺は、君のためにこそ死ににいく』05年の『男たちのYAMATO』などヒロイズムの甘さが隠せない邦画に限らず、『地獄の黙示録』以来ひところ盛んだったベトナム戦争テーマの作品に比べれば、同じ戦争物でも第二次世界大戦はまだ少しは人間くささがあるような気がします。

 1970年代ごろは、まだ探せば大阪のような都市でさえも無惨に残っている戦争の傷跡も見ることができたものです。あの大阪城の近隣でさえも、工事で掘ればポロポロと不発弾が見つかりましたし、爆撃で破壊されたまま永く放置されたレンガ造りの建物もありました。
 今では嘘のようですが。
 妙なもので、神戸空襲をからくも逃れた親の影響でしょう。あの戦争は太平洋戦争と呼ぶ方がしっくりきます。第二次世界大戦というとどうもヨーロッパ戦線をイメージしてしまいます。

 手前味噌はさておき、『U・ボート』
 今回は潜水艦のお話と見どころの他に、ちょっと戦争映画についてお話ししましょうね。 
 

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2006年8月26日 (土)

『FLYBOYS(フライボーイズ)』期待作公開決定!画面狭しと飛び回る本物のWW1ドッグファイト。

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 はい、みなさんこんばんわ。
 さあ、筆者は嬉しくてウレシクて仕方ありませんよ。1986年の『ガンバス』以来20年ぶりに制作された本格複葉機映画最新作の登場です!!
 吹きっさらしのコクピット、息詰まる恐怖の真っ向ガチンコ空中戦。戦闘機の格闘戦(ドッグファイト)とはこれですね。ボタンでポンの近代ジェット機の単なる自動ミサイルの撃ち合いことは大違い。大好きな大好きな複葉機が画面狭しと飛び回る大空中戦を描いた青春映画が完成いたしました。
 この記事の初出は2006年8月26日だったんですが、公開は待つこと2007年11月。
 さあ、待った甲斐があったでしょうか…てなわけで、鑑賞後に書いた本番の記事はこちら(もちろんネタバレなし)
 あわせてお読みいただけるとありがたし。

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2005年10月 2日 (日)

『ミスタア・ロバーツ』笑って、ホロリとして。小粋な戦争コメディ!

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 はい、みなさんこんばんわ。
 今回は懐かしい懐かしいクラシック映画ご紹介しましょうね。
 『ミスタア・ロバーツ』。ミスターじゃないんですね。ミスタア。まぁなんとも野暮ったい。時代がかった表記なんですね。
 だけどこれね、めっちゃいい映画ですよ!私はこれがまた観られて嬉しくて仕方ありません。ナイスガイたちががんばるアメリカの古き良き時代の小粋なお芝居を堪能できます。超オススメです。

 最近何かとかまびすしいNHKですが、衛星映画劇場はいまや“名画”を数々放映してくれる数少ないテレビ映画館となりました。
 しかも多分イマドキのことなので、ちゃんとシネマスコープとして放送されるはず。
 以前この作品はテレビサイズにトリミングされて放送されてまして…え、シネマスコープをご存じない?あらら、困りましたね。
 説明するといつも以上に長くなるからそれはご自分で検索していただくとして、さあさあ、お話しさせてくださいね。

ちなみに写真と英名は順番が異なっています。正しくは左からジャック・レモン、ジェームス・キャグニー、ヘンリー・フォンダ、ウィリアム・パウエル。
 

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